五感に響く「香り」と「音」
AEAJアロマフェスタにて「パフューマリーオルガン」を体験してきました。
「香り」と「音」には多くの共通点があります。
香りを創る調香台のことを調香師は「オルガン」と呼びます。
また、香りのノート(トップ、ミドル、ベース)と呼びますが、音楽でもノートというのは音符や楽譜を意味するとか。
このように「香り」と「音」の共通点について、イギリスの香料研究者、セブティマス・ピエスは音階の上に46種類の天然香料を配置して「香階」という概念を作りました。
「香りのオルガン」の誕生ですね!
このオルガン、例えば、「ド」という鍵盤を押すと「ローズ」の香りが漂います。
面白いのが、音楽での和音、音で調和が取れていると香りでブレンドをしても調和が取れるということ。
ピエスは、共感覚の持ち主だったのでは?と言われていて「音を聴くと香りが浮かぶ」特殊な才能を持っていたと思われます。
嗅覚は、人間の本能に直結する感覚です。
嗅覚が研ぎ澄まされると、それ以外の五感も研ぎ澄まされていくのかもしれません。
ただし、植物から蒸留した本物の精油を嗅いでいただく必要はありますので、精油のクオリティは重要です。
1850年代に発表されたピエスの「香階」、150年以上後世の今にも通づるものがあり「香り」と「音」で感動を与えることができる。決して流行りでなく、人間本来が持つ本能領域の感覚(嗅覚)に語りかけているからこそだと思うのです。