【芦屋アロマ会】奄美の「幻の柑橘」

『ネリヤカナヤからやってくる神様にとってその岩は道しるべ』
奄美大島で「立神(たちがみ)」と呼ばれる巨岩。神様が最初に立ち寄ると言われ、古くから信仰の対象とされてきたそうで島をぐるっと一周取り囲むかのように点在します。
島には独自の文化やその島固有の植物が残っているので私は大好きなのですが、今回は奄美群島・喜界島を発祥とする在来の柑橘を中心に2種類ご紹介します。


こちらは「奄美たんかん」、たんかんのジュースはもちろん、クラフトビールやタンカンカクテルもあるほどたくさん見かけた柑橘です。たんかん精油の成分的にもリモネン95%ですからほとんどオレンジと同じなのですがオレンジではないなんとも力強く記憶の奥に響く香り。これはぜひ香っていただきたいです♪

私が伺った5月上旬にはたんかんの花は既に終わり、小さなたんかんの赤ちゃんができていました。このままどんどん大きくなり台風や雨風に耐えながら収穫を迎えるのはなんと翌年の10月!10ヶ月以上樹上で育つからでしょうか、甘さだけではない強さ、爽やかだけではない濃厚さすら私は感じます。
そして、今回の主役は「花良治(けらじ)」。奄美群島・喜界島で生まれたみかん。もともと数が少ない上に樹自体も老年化で年々収穫量が少なくなっているそうで「幻のみかん」と呼ばれるようになりました。まず驚くのはこの花良治精油の香りです。初めて出会う香り!成分をみて納得でした。
柑橘精油に含まれるリモネンは50%程度であとは微量成分ばかり、アロマを勉強された方が成分分析表をご覧になったらびっくりされると思います。βカリオフィレンというブラックペッパーに含まれるスパイシーな香りやゲラニオールや酢酸リナリルなどお花に含まれる成分まで少しずつ含まれています。多くの成分を含むということは、人それぞれ感じとる成分が違うでしょうから皆さまはどう感じられるでしょうか?
この「花良治」精油を使って5月の季節にぴったりなアロマブレンドを調香したいと思います。島で育つ固有種の力強い香りをぜひゆっくり香りを香ってみてください。希少な精油のため限定席での開催となります。オンラインでの開催もございません。今回限りとなりますのでお見逃しなく♪
開催日時
①2025年5月21日(水)10:30〜12:00
②2025年5月23日(金)10:30〜12:00
会場
work and place(JR芦屋駅徒歩2分)
兵庫県芦屋市船戸町5-26 マリアキャリーヌビル2F
参加費
4,500円 税込(コーヒー付)
持ち物
筆記用具