廃棄素材から作る自社オリジナルブレンドアロマ

2022年10月に「環木(商標登録出願中)」と名付けられたオリジナルブレンドアロマが誕生しました。コロナ禍で自然の香り、森林浴など樹木が発する芳香成分を改めて見直される中、比叡山のヒノキから精油を蒸留するプロジェクトがスタートしたのです。SDGS、アップサイクルなどが注目される今、廃棄素材から生まれたサステナブルなオリジナルアロマです。

京都と滋賀の県境にある「比叡山(ひえいざん)」。標高848mほどの山で、山全体が「比叡山延暦寺(えんりゃくじ)」。1,200年もの長い歴史の中、僧侶だけでなく一般人も多く入山し、パワースポットとして注目を集める場所。足を踏み入れると荘厳な雰囲気に圧倒されます。

2019年よりオフィス内のアロマ空間演出を担当させていただいている京阪電鉄不動産株式会社さま。エレベーターを降りるとふわっと自然な香りが漂います。受付にオリジナルブレンドをご使用いただいており「ホテルのロビーのよう」「香りでおもてなしの気持ちが素晴らしい」と来訪者からも評判が良く、また「会社に戻るとほっとする」と従業員の皆様にも好評いただいております。

ただ、空間に香りを流すということではなく「一体感を醸成する」ツールとして活用されており就活生への面談時に香りのおもてなし、研修中は「香り当番」を作りをつくり同期の一体感に繋がっているとか。営業所に配属された新入社員の方から、本社に戻り香りを嗅ぐと「入社した時の初心に戻れる」というお声をお伺いしたことが今回のプロジェクトの発端でした。

同社の管理地である比叡山のヒノキ、森を手入れする中で廃棄される「間伐材」から香りを蒸留し、会社を表現する香りを作れないかと思ったのです。そこで、社員の皆様と一緒に山に入り、ヒノキの葉を蒸留することになりました。

通常、ヒノキ精油というと「木部」から採取します。ですが、今回は「枝葉」から採取いたしました。それは「循環型」でありたいという思い、精油を蒸留するために木を切り倒すということではなく、再生可能な「枝葉」からの香りを採取したのです。このような取組みは日本各地でスタートしていますが、自然の香りにはエグミのようなものがあり、その香り単体で使用するのは難しいと感じています。どんなに良い取組みでも「皆様に良い香り」と感じていただけないと商品として成り立ちません。

そこで蒸留したヒノキリーフにベルガモット、サイプレス、ローズゼラニウムなどを調香し「環木」の誕生となったのです。

このプロジェクトで生まれた香りは、同社のモデルルーム、営業所などでのアロマ空間演出、また販促ツールとしても活用いただいております。単なるオリジナルグッズではなく、社員の皆様で作った香りでお客様をおもてなしをする、その気持ちが伝わる香りではないかと感じます。

私たちが住む日本は森林率が約66%、なんと約7割が森林です。その豊かな森が育む美しい空気、水、それは継いでいきたいもの。一方、精油は約99%は輸入されており輸送コストなどを考えるとわざわざ輸入しなくてもこの緑あふれる土地の香りを上手に活用していきたいものです。

アロマを通じて、環境について考えたり、私たちが住む土地について想いを馳せたり、捨てていたものを新たな商品にしたり。あるものを購入するだけではなく、時間をかけ手間をかけ人が関わる中で様々なものも生まれます。単体で香るとそこまで感じない香りも、6〜8種類の花、実、種、根、木などから蒸留された香りとブレンドされると驚きのハーモニーを生み出す。それがオリジナルブレンドを製作する醍醐味でもあります。

香りを通じて企業様をはじめ、その香りを受け取る方、香りに関するすべての方が幸せになる仕組みをこれから作ってまいります。

「香りに関するすべての方が幸せになる仕組み」

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