【今日のアロマ】ヒノキリーフ
こちらは先日訪れた青森のヒノキの人工林です。1902年(明治35年)に植栽された豊かな森。
一般的にはヒノキの精油といえば「木部」から採取します。
精油を採取するために木を切り倒すことはなく、建材加工の際に出るおがくずやチップ、間伐材を水蒸気蒸留法にて採取します。
こちらがヒノキリーフ
名前の通りヒノキの「葉」「小枝」から水蒸気蒸留法で採取します。
こちらの写真は、ある企業様が管理されている山のヒノキの葉を収集し蒸留したお写真です。
そうなんです!!
ヒノキの葉を集めて細かく裁断し、蒸留釜に入れる・・・
こんなことは山を持っていないとなかなかできないことかもしれませんね。
ということで全く別の香りが採取できます。
ヒノキの木部から採取する精油を「ヒノキウッド」
ヒノキの葉から採取する精油を「ヒノキリーフ」
と分けて販売されているメーカーさんもあります。
さて、ヒノキ、というと檜風呂、ヒノキの柱で家を建てるというとステイタス、というように昔から特別なものとして認識してきたように思います。
昔この木を擦り合わせて火をおこしていたことから「火の木」「日の木」とも言われます。
つまり、火をおこせるほど木の中に含まれる精油成分が多いということですね。
奈良時代の都、平城京の6割はヒノキでできていたそうです。
有名なのが法隆寺でしょうか、1300年以上前の木が腐らずに今なお存在するのはその香り成分が虫を寄せ付けないからでしょう。
ヒノキウッドの主な成分はαピネンや重い香りを持つセスキテルペン成分から構成されています。
懐かしい香りでホッとする香り、集中力が高まり、森林浴効果が期待できると言われています。
一方、ヒノキの葉からとれる成分はαピネンの他にサピネンやリモネンなど。
脳の血流量を減少させるとともに、リラックスさせることがわかってきています。
論文:Physiological effect of olfactory stimulation by Hinoki cypress (Chamaecyparis obtusa) leaf oil. (ヒノキ葉油の嗅覚刺激がもたらす生理的影響)
ヒノキウッドよりグリーン調でさわやかな香りが特徴のヒノキリーフ
ヒノキウッドとヒノキリーフをぜひ実際に嗅ぎ比べていただくと面白いですよ。
こちらの希少なヒノキリーフの芳香蒸留水を使ってアロマスプレー作りができるアロマレッスンも開催中です!
◆比叡山のヒノキリーフ(with青森ヒバ)
①2022年10月19日(水) 10:30〜12:00
②2022年10月20日(木) 10:30〜12:00
③2022年10月22日(土) 10:30〜12:00