【2022年3月の香り】自分がシンボルになる香り(鞆の浦)
2022年の芦屋アロマ会は日本全国より植物やハーブをご紹介し、その土地で生まれたアロマブレンドをご紹介していきます。
「旅する調香師」旅ができる日常になればいいなという思いも込めて。
なぜこの企画を思いついたかというと・・・
フェリシモチョコレートミュージアムに先日伺った際にチョコレートバイヤーの方が仰っていた言葉に感銘を受けました。
海外小さなショコラティエ、街から外に出すこと全国展開や海外展開なんて考えない。
たまたま良い材料が近くにあるから・・・
自分の身近な人、家族を幸せにできたらいい・・・
だから店を大きくすることを考えない、そんな方が多いそうです。
それをなぜ輸送費をかけて関税を払ってものすごく高いチョコレートを日本に紹介するのか
「たった一粒で劇的に空気を変える」
そうなんです!
香りもほんの0.2秒で劇的に空気を変え、気持ちを変えることができる
その土地独特の香り
それは記憶に残り、ふと同じ香りを嗅ぐとその土地に旅行に行った楽しい思い出すら蘇る
そんな香りをお届けできればと思います。
さて、記念すべき1回目は「鞆の浦(広島県)」
瀬戸内海の穏やかな海、お正月に町中で流れる琴曲「春の海」はこの景色からインスピレーションを得たとか。
また、「崖の上のポニョ」のモデルの地としても最近では有名ですね。
鞆の浦のシンボル「常夜灯」、船の出入りを誘導してきた灯台です。
街を歩くと至るところに「保命酒」屋さんが
江戸時代、この灯台を目指して船が出入りし、さまざまな文化や物資がこの港に入ってきました。そこに漢方の知識が加わり、16種類の植物性の薬味が溶け込むお酒が誕生しました。
アロマテラピーの精油の中にもこのお酒の材料になっているものが!!
それは
シナモン
クローブ
少し漢方の香りがするこれらのスパイスを今の季節にぴったりな香りに調香しました。
【3月ブレンド:自分がシンボルになる香り】
オレンジ
マンダリン
シナモン
クローブ
イランイラン
エレミ etc
シンボルとは「常夜灯」。
江戸時代からそして今も船の目印として観光の名所として街のシンボル。
この常夜灯の近くのベンチでお爺さんたちが小学校の時の思い出を話していた。
きっと毎日ここに集って昔の思い出話をしているのでしょう。
ただの灯台ではなく、この場所に来ると色々な思い出が蘇る場所。
楽しい思い出が蘇る場所。
3月は別れ、出逢いの季節。
ほんの一瞬出逢ってもなんだか気になる、何だか思い出す・・・
そんな記憶に残る印象を与えたいなら
この鞆の浦の街の至るところで香るスパイスの香りを少し纏って
決して華やかでいい匂いではない香りも
懐かしさやDNAレベルでの何かひっかかる香りに強く印象を残せる
そう信じてみると、新しい出逢いも楽しめる
ぜひ芦屋(兵庫)と南森町(大阪)の2会場で開催しますのでぜひチェックください!!