【今日のアロマ】ローズ
「Rose de Mai (5月の薔薇)」で有名なRose centifolia。1年に1度5月頃に咲くくため5月の薔薇とも呼ばれます。centifoliaの意味は100枚の花弁という意味。100を表す言葉である「centi」からきています。薔薇の花びらが多くキャベツのようなので、キャベッジローズとも。
花びらで「すき」「きらい」と占ったら一体どれぐらいかかるのでしょう?一枚一枚の花びらが100枚も集まって咲く、この何ともミステリアスな雰囲気が好きです。色々な面をもっていそうですよね。
精油の蒸留も、水蒸気蒸留法ではなく溶剤抽出法で抽出されるローズアブソリュートです。この熱を加えない方法で採取されるからこそ「Phenyl Ethyl Alcohol」が約50%も含まれます。採油量は少なく、上品で深みのある少し蜂蜜のような香りが特徴です。
こちらはRosa Damascena。香り・形の点で、その後のヨーロッパバラの伝統となります。ダマスク系の香りは、薔薇らしい、甘く華やかな香りです。このRosa Damascenaとアルバローズを交配させRose centifoliaになったと言われています。
薔薇の収集家として有名なナポレオンの妻ジョセフィーヌ。当時入手可能なバラ苗を集め、その数は250種類ほどあったとか。その庭で、世界中の薔薇が交配され次々と新種を生み出すこととなると思うとこの庭があってこその今の薔薇。当時25種類しかなかった薔薇が4000種まで増えたといわれているそうですからジョセフィーヌなしには薔薇は語れませんね。
この薔薇から抽出される精油、なんと1滴に30〜50本。天然精油から採取される精油は非常に高価なことに納得です。