「香る音楽会」調香ものがたり③

香る音楽会では、なんと3曲ブレンドいたします!

何回かに分けてブレンドについて少しご紹介しておりますが、第3回は

「見上げてごらん夜の星を」

についてご紹介します。

元々は1960年に永六輔といずみたくが、制作・公演した同名ミュージカルの劇中主題歌であり、最初は別のコーラスグループが歌っていた曲です。1963年に坂本九がシングルレコードとしてリリースし、誰もが知る大ヒットの曲となりました。

高度成長期の日本、当時の若者たちが主人公のミュージカル。定時制高校に通いながら苦しいときにふるさとを思い出し、明日への希望につなげた心情が歌詞に生かされています。

この曲の調は「ヘ長調」です。

音楽からイメージする情景をもとに香りを創ります。

■メインの香り

「ホーウッド」

このホーウッド、「芳樟」とも呼ばれます。神社、仏閣、仏像などにも使われている木です。

不安を消し、深い領域での癒してくれる香りです。

小枝や木から精油を抽出されるのですが、この何とも言えないやさしさと柔らかさと強さをバランス良くもつ和風な香り、天皇に奉納する香水にも使われた香料の一つとも言われています。

安心感、落ち着き

温かみ

やわらかさ

を感じる香りです。

木の香りの中でも、やわらかい香りながらスッキリとしており、夜、星空を見上げた時の感覚を思い出していただけるのではないでしょうか?

この木の香りに「ふるさとを思い出す」「明日への希望に繋げる」香りとして「レモン」をブレンドしました。

このレモン、1本の木に1000〜2000個の実をつけるとても生命力のあふれる木です。古来より「全てを治癒するオイル」ということで使われてきました。

風邪やインフルエンザの時期には、空間にこの精油を流してあげると抗ウィルス作用、抗真菌作用があるのでいいですね。

このレモンの精油にさらに柑橘系精油の柚子、ベルガモットをプラスしてトップノートは、和を感じ落ち着く香りに仕上げました。

そして、ベースノートとしてベチバーをブレンドしました。

人の背丈ほどある根から採取されるこの精油の香りは「グラウンディング」大地からのぼってくるエネルギーですら感じます。

上記以外にもブレンドし合計7種類の精油をブレンドしました。

【ブレンド】

トップノート:レモン、柚子、ベルガモット

ミドルノート:ホーウッド、サイプレス

ベースノート:ベチバー、シダーウッドバージニア