【こんな時だからこそ】お助けアロマ⑥「バニラ」
甘い香りといえば「バニラ」。
バニラの花は白色のイメージですがこの写真のようにグリーンが入り花と分かりにくい色をしています。
アイスクリームなど、スイーツの香りが先に思い浮かぶほど幅広く食品に使わる香料でもあります。香水にもバニラはベースノートとして使用されておりバニラの香りが好きな方も多いのではないでしょうか?有名なものではゲランのシャリマー、ディオールのプワゾンにもバニラが使われています。
先日、雑誌を読んでいたらシャネルのサブリマージュという商品にバニラが使用されていると記載がありました。シャネルの研究部門の方が仰っていた言葉が印象的でなぜバニラだったのか?という質問に「植物はそれ自体が科学工場のようなもの。さまざまな分子で構成され、活性しながら自分の身を守り、再生して仲間を増やす。肌に対しても有用な成分の宝庫です。ヴァニラは非常に可能性を秘めた植物で、20年にわたって研究を続けています。その結果、マダガスカル島に自生するヴァニラ プラニフォリアの花や果実(さや)に多くの有用な成分が含まれていることがわかりました」(C)CHANEL
植物の力というのは、一つの悩みを解決するというよりは、肌全体の細胞活性を促すので全体レベルを上げてくれると私も実感します。ただ、植物ですのでずっとその成分を持っているかというとそうではなく、花が咲き実が熟し…という過程の中で採取されるもの。サブリマージュにも若い果実に一瞬だけ現れる肌を保護する成分が入っているそうですよ。
さて、バニラの精油のお話です。バニラ精油を実際に嗅がれた、という方は少ないかもしれません。精油にもバニラはありますが、非常に高価な香料の一つです。
バニラはラン科でつる性の植物です。このように写真を見てもあのバニラビーンズの面影はありませんよね。この状態では香りは無く、発酵、熟成といったキュアリングという過程を経てはじめて、バニラ特有の甘い香りを放ちます。非常に手間がかかる作業で大量にはとれませんので市場に出回っている99%は合成香料と言われています。このバニラにはバニリンという成分を含みこの成分が緊張を和らげリラックスさせてくれます。
個人ではなかなか購入する機会が少ない精油の一つ。ぜひ、アロマパルファンセッションやレッスンにて香りをお試しください♪